#セトコーヒー

出張カフェのスケジュールや、コーヒーにまつわること書いてます。

あなただけのコーヒー

おいしいコーヒーを淹れるには。

ぼくにもよくわかりません。

ぼくの淹れるコーヒーを

おいしいと言ってくれる人が

いれば、

ぼくのコーヒーはおいしいということに

ならないでもないので、

調子にのることも出来るんですが、

調子にのって、

「コーヒーの淹れ方つうのはさ」

とか言えるんですが、

そもそもけっこう我流だし、

お店かまえてやってる「プロ」でもない。

なので、あくまで、

ぼくの場合はこう淹れる、

という一例として

読んで頂けるとありがたいです。

コーヒーを淹れることのおもしろさは、

淹れる人によって味がちがってくる

ところでもありますし。

 

コーヒーを淹れるときに用意するのは、

珈琲豆を挽いた粉と

ドリップ専用ポットと

ろ過するためのペーパーフィルターと

ペーパーを支えるドリッパーと

落ちてきたコーヒーエキスを

受けるサーバーです。

サーバーは別にカップとかでも

なんでも良いんですが、

目盛があると使いやすいです。

 

まず、珈琲豆を挽いた粉を

ペーパーフィルターに入れます。

そのペーパーを、

ドリッパーと呼ばれる

台形や円錐形の器具に収めます。

そのドリッパーをサーバーに乗せます。

あ、この間にお湯を火にかけておくと良いです。

コーヒーを淹れるには

沸騰させたお湯が必要です。

 

ときどき思うのですが、

コーヒーを抽出するために、

コーヒーを飲むために、

そもそもコーヒーを淹れる必要が

あるのでしょうか。

いや、別に、

自販機で買えばいいのに、とか、

インスタントもおいしいよ! とか、

そういう意味ではありません。

カフェに行って、

コーヒーを飲まなくても、

カフェにいることには違いない。

っていう意味です。

「コーヒーがある場所」ということに

意味があるような気がするのです。

 

コーヒーを飲んで

ほっとしたい。

コーヒーを飲んで

集中して勉強したい。

コーヒーを飲んで

気分を変えたい。

コーヒーを飲んで

午後もがんばりたい。

コーヒーを飲んで

音楽を体に入れたい。

コーヒーを飲んで

絵を描きたい。

 

コーヒーを飲むことの目的は

必ずしもコーヒーを飲むことではない。

 

コーヒーがあるということ。

コーヒーの周辺ということ。

それで充分な場合がある。

コーヒーというのは

ある意味では

飲料ではなくって、

何か記号のようなもののように

感じるときがある。

記号のような機能を持っていると思う。

摂取するものではなくって。

 

コーヒーを淹れる準備は、した。

挽き粉、ペーパー、ドリッパー、サーバーが

それぞれ機能する位置に

セッティングされている。

 

コーヒーは、記号である。

コーヒーは、意味である。

記号は、意味は、情報である。

情報はひとの脳を媒介する。

情報はひとの意志で意味を持つ。

意味=コーヒー。

もう、お湯とか必要ないんじゃないか。

ドリッパーの中のペーパーの中に、

そこに挽き粉がある。

それを、

焼きつくすくらいの意志を込めて、

じーっと、

見つめれば良い。

意味を感じながら、

意志を込めて。

そうすればそこに意味が生まれる。

物理を超えて、

意味=コーヒーが生まれる。

それをカップに注いで、

飲めば良い。

情報としての、

概念としてのコーヒーの味は、

きっとあなたの望むものだろう。

そのコーヒーはあなたの頭の中から生まれた

あなた自身のコーヒーなのだから。

 

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とかいってる間に

お湯が沸くと思うので

てきとうに淹れてください。