#セトコーヒー

出張カフェのスケジュールや、コーヒーにまつわること書いてます。

勝手にバトル・オブ・セトコーヒー!

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新しい場所での出張カフェ、ありがたくも盛況のうちに初日を終えることができました。
毎週水曜日に中崎町のcafeプロペラさんでオープンなのですが、来週14日はお盆でセトがお休みを頂戴するので、次回は21日となります。
12〜20時やってます。
 
さて、第一に感謝、
第二に感謝で、
この場所でセトコーヒーさせてもらえることや、いっしょにカフェしてくれた雑貨店ぽっけさんと、パン提供のcafeパラボラさん、お客様やお目にとめてくれた全ての方に、とてもおおきなありがとうございます。
本当に、めちゃめちゃありがとうございます。
 
それは間違いなく、間違いないことなのですが、いま強く想うのは別のことです。
cafeプロペラさんのお向かいの、「もなか珈琲」さんのことと、自分の淹れるコーヒーのこと。
 
セトコーヒーはたくさんのひとに支えられて、応援してもらって、誉めてもらって、まだ1年とすこしとはいえ今日まで続けることができています。
コーヒーを好きなひとがぼくの淹れるコーヒーが一番と言ってくれたり、コーヒーを飲めない!というひとがぼくの淹れるコーヒーなら飲めると言ってくれたり、嬉しすぎてどうしていいかわからない、なんて経験を何度かさせてもらってきました。
 
それは、もう、ほんとうにめちゃめちゃありがたいことです。
だけど、少し油断した。
手を抜いたことなど無いですが、自覚不可能な油断は有ったかもしれぬ。
 
「もなか珈琲」さんというのは、さっきも書いたけど昨日セトコーヒーをやらせていただいたcafeプロペラさんのお向かいにある珈琲店です。
ここはもともとぼくが大好きなお店の一つで、珈琲がめちゃめちゃおいしい。
すぐそばで出張カフェさせてもらうにあたって、ご挨拶に伺ったとき、アイスコーヒーを頼んだのだけど、ひとくち口に入れた瞬間に、ぼくは挨拶そっちのけで「こいつは、やばい……」と誰にいうでもなしに声に出してました。
おいしいのは知っていた。
だけど、今までぼくはこの珈琲の「間合い」の圏内で出張カフェすることを想定しながら飲んだことなどなかった。
そして、今回、そうなった。
改めて言いますが、「これは、やばい……」。
ぼくはこの珈琲のすぐ近くで珈琲を淹れる。
もなか珈琲さんの間合いの中で、この珈琲の味を鮮烈に知ったまま、珈琲を淹れた。
 
ぼくは、お客さまには常に今できる一番の珈琲をいれてるつもりです。
でも、ぼくは何か勘違いをしていた。
珈琲以外のことをがんばる余力など少しも残してはならないのだ。
まじで本気の、飲んだひとを戦慄させ得る、「勝負の出来る珈琲」を淹れるためには、そうなのだ。
ぼくはcafeプロペラさんでセトコーヒーをやる前、お向かいのもなか珈琲さんに挨拶に行ったとき、なにを思ってたろう?
近くで珈琲屋をやることにたいする礼儀?
万が一にももなか珈琲さんのお客さんを取ってしまうかもしれないことへの後ろめたさ?
いや、たぶん、単純に、大好きなお店のリスペクトの気持ちが自然とあらわれただけだと思う。
でも、少し、同じ珈琲にこだわる者同士……という認識がそこにあった。
「同じ」だと!
もちろん自分の珈琲やお客さんを否定することは一切ないけど、ぼくの珈琲はまだまだだ。
当たり前のことだけど、驚くべきとことに、ときどきそのことを忘れる。
でも思い出した。かなりはっきりと。
お客として好きな珈琲屋でコーヒーを飲んでるだけでは、ここまで強く思えなかったかも知れない。
しかし、ここは、一個の物差しで両者を同時に測れる間合い。
 
この場所で出張カフェをさせてもらうことは、もちろんそれ自体もめちゃめちゃありがたいことなのですが、また別の意味が生じてきた。
 
この場所で良かった。
うまい珈琲がすぐそばにある緊張感、いつでも勝負しているという高揚感。
そして、負けてられない!という向上心。
それらを感じることのできる場所です。
 
メニュー内容など、わりと自由にいろいろ試せる出張コーヒー屋さんセトコーヒーは、それだけレベルアップのチャンスが多いということかも知れません。
出張コーヒー屋のつよみとして、ほんの少し他流試合の要素がふくまれる、ということは想定していなかったな。
いや、まあ、気の持ちようだけど。
 
珈琲は意外と、どこまでもおいしくなるものですよ。
 
フンス!(がんばり音)